Vol.10 大野薫 #2

パイナップル・べティーズ

 

かっこよかったね。目白にあった薫の店。スタジオみたいに広い空間だった。

その場所のオーナーがやっているカフェに併設されているショップだった。

だだっ広い中に、ピンボールマシーンやテーブルが置かれていて、その一角にパイナップルを描いたボードがポツンと置いてあったのを覚えている。

雑誌に掲載されたBetty’s の広告

 

薫から連絡があって、「広告の写真撮ってよ」って言うんで、都内での仕事の帰りに、

確か麻布スタジオか、六本木スタジオだったか、当時、バルカーっていうストロボを借りてわざわざ目白まで持って行ったんだ。薫の初めての広告だから、どうせ撮るなら、カッコいいのを撮らなくちゃならないから。

パイナップルベティだから、薫と芝田(満之)にパイナップルを持ってもらって、撮影した。

薫が何かやるっていったら、みんな自然と集まるでしょ。その日も初期のメンバーが集まっていて、広告の写真を撮り終えたら、ついでに記念写真を撮ったのがこの1枚。

かたせ梨乃ちゃんもいた。オーナーの知り合いだったんだね。

鎌倉の僕は、この様子を見て、「なんで東京で、しかも、なんで目白なんだろう」って思いつつも、こんなかっこいいサーフショップをつくちゃって面白いなって。

でもそのオーナーが事故で亡くなってしまって、あっけなく幕を閉じることに。

それがべティーズの最初のお店だった。

写真は、書籍「大野薫 Badfish」に掲載。